火災保険が利用できるのに世間に知られない理由とは
火災保険が自然災害で利用できる、特別な保険だということがなかなか世間に知られることはありません。
自動車保険や生命保険では考えられないですよね!?
なぜでしょうか?
理由の一つとして、名称にあります。
保険証券をご覧いただきたいのですが、火災保険の証書の一番上に書いてありませんか?
「住宅総合保険」このような名称が書いてあるはずです。
もしくは「すまいの保険」とか。
火災保険ではなく本来の呼び名は実は「住宅総合保険」なのです。
「住宅総合」と言うからには、住宅に関する被害がいくつも対象になっている保険ということで「総合保険」な訳ですね。
住宅総合保険が火災保険と呼ばれる理由は大きく2つあります。
1つ目の理由は、火災が起きたときのために住宅総合保険に入る方が多く、総称して火災保険と呼ばれるようになっていきました。
つまりこの火災保険という呼び名が、住宅修理で保険を使えるという事実を、世間からわかりづらくさせてしまったのです。
ただ、火災保険と言ったほうがお客様に分かりやすいので、家を販売しているハウスメーカーの担当者も火災保険と呼ぶんですね。
また火災保険のほうが「入らなければいけないですよ、火事になったら大変ですから!」
このようなメッセージ性もありますので、なおさらです。
2つ目の理由として、家が火事で燃えてしまったら当然その家に住み続けることはできません。
ただし、住宅ローンを組んでいる人にとってはローンが無くなるわけではありません。
そのような理由もあり、住宅担当者や金融機関も火災保険はローンの担保に入っておいて欲しいのです。
ですので住宅ローンを組む際には、火災保険に入っていただく必要があるんですね。
金融機関としては、みなさんが火事になって家を失ったとしても、返済の能力が下がらないよう、火災の保険は入ってくださいねということです。
この説明には「火災保険」という名前のほうが、意図が伝わりやすいというわけです。
ですので、火災保険という名称はつまり「住宅総合保険」なのです。
火災保険は火事以外にも自然災害や盗難、水漏れ、破損汚損など、住宅にかかわるものの多くの被害に対応しています。